「つねにNPBの二軍を倒すチームに」四国IL・徳島の“三冠王キャプテン”が明かすチームが勝ち続ける理由
四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスは12日、高知ファイティングドッグスとのリーグ戦最終カードを2連勝で飾り、史上最高勝率となる.774で前期リーグ戦優勝を決めた。 【動画】怪物ぞろいの独立リーガー 指揮を執る岡本 哲司監督は、「寺岡 丈翔外野手(東福岡-福岡大=2年目)を中心とした野手の組み合わせがよかった。ゲームの度に修正や成長していた」と優勝の要因を語っている。 寺岡は今年度から主将も務め、6本塁打、43打点、14盗塁で3冠を達成。打率もリーグ3位の.378と高い数字を残しており、結果でチームを牽引してきた。前期MVPとして指揮官も名前を挙げた主将は、「今年はとにかく点を取って、ピッチャーが粘るチーム」と、投手陣の支えにも感謝を示している。 実際に石川 槙貴投手(鹿児島城西-九州共立大学=3年目)が防御率1.31で5勝をあげて前期リーグ2冠。最速154キロを計測した杉本 幸基投手(大垣日大-日本大=2年目)と、韓国プロ野球SSGランダ―スに電撃移籍を果たし、初勝利も挙げた白川 恵翔投手(池田=5年目)が4勝タイで並んでいる状況だ。さらには、最速155キロ右腕・川口 冬弥投手(東海大菅生-城西国際大-ハナマウイ=1年目)も1位タイの6セーブを挙げるなど、徳島投手陣が軒並みタイトルに絡む活躍で勝利を積み重ねてきた。 昨年は阪神にドラフト2位で指名された椎葉 剛投手(島原中央-ミキハウス)を筆頭に6選手をNPBに輩出。同じくDeNAに6位指名を受けた井上 絢登内野手(久留米商-福岡大)も、「徳島でトップ3に入れば、NPBに行ける」と語るほど、熱視線が送られる存在だ。今季も新加入の工藤 泰成投手(明桜-平成国際大=1年目)が150キロを連発し、最速156キロを投げ込むなど、実力を持った選手が続々と加入している。レベルの高い選手が集まっているが、「自分達の目標はNPBなので、常にNPBの2軍を倒すチームになることをイメージしてやっている。常に高いところを目指しているからこそ、チームが高い意識で臨めているので、いい結果に繋がっていると思います」と、寺岡主将は言う。能力だけでない、意識の高さにもチームが勝ち続ける秘訣が見えてくる。