〔欧州株式〕軒並み上昇=英0.31%高、独1.56%高(6日)
【ロンドン時事】週明け6日の欧州株式市場は軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前週末終値比25.68ポイント(0.31%)高の8249.66で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は1.56%高、フランスCAC40種指数は2.24%高、ストックス欧州600種指数は0.95%高だった。 トランプ次期米大統領の政権移行チームが、一律関税の対象を「重要な輸入品」に限定することを検討していると米メディアが報じたことで、これまで売り込まれてきた自動車株が急伸。市場全体に楽観ムードが広がり、ハイテク株や高級ブランド株など幅広い銘柄に買いが入った。 シティ・インデックスのアナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は「今週は経済指標や米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演などが相次ぐ。投資家は、米労働市場の健全性や、今年のFRBの利下げペースに関するさらなる手掛かりを探っている」とコメントした。 FTSEの構成銘柄では、小売り大手JDスポーツ・ファッションが4.01%高、資産運用大手インターメディエイト・キャピタル・グループが3.80%高、産銅大手アントファガスタが3.24%高と相場をけん引。一方、広告大手WPPは2.90%安、航空機エンジン大手ロールス・ロイスは2.56%安、日用品・食品大手ユニリーバは2.48%安となった。 DAXでは、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが7.34%高と急伸し、医療機器のザルトリウスが5.93%高、商用車大手ダイムラー・トラックが5.79%高で続いた。半面、香料大手シムライズは1.76%安、通信大手ドイツテレコムは1.60%安、防衛大手ラインメタルは1.49%安と売られた。