くふうハヤテの赤堀元之監督が一日消防長…前DeNA池谷蒼大や竹内奎人と和やかトークも
ウエスタン・リーグ、くふうハヤテの赤堀元之監督(54)が11日、静岡駅北口地下広場で「一日消防長」を務めた。指揮官が通っていた地元の名門校・静岡高の後輩・前DeNAの池谷蒼大投手(25)、医師免許を持つ竹内奎人投手(25)らと市民に火災予防を呼びかけた。実際に制服に袖を通した指揮官は「もうね、消防の制服とあって、いつもより気持ちは引き締まりますよ」と照れ笑い。 同イベントでは、多くの聴衆が足を止める中、トークショーが行われた。指揮官は、近鉄時代に5度の最優秀救援投手賞に輝いた『火消し』のプロフェッショナル。静岡市内では放火、放火疑いによる火災が多く発生していることを受け、予防に必要な姿勢を問われると、「家の周囲に燃えないものを置いたり、ゴミの日にゴミを出したりという身近なところを気をつけています」と答えた。 また池谷の決め球が直球という話になると、投げ方を披露することになった。だが、手渡されたのは、ボールではなく住宅用火災警報器。左腕はあえてそのまま警報器を受け取ると「こういう指の構えで投げるのがストレート。僕自身、火の玉ストレートを目指してやっています。あれ、これってもしかして…住宅用火災警報器ですか」と語り、笑いを誘った。 最後に来季への目標について問われると「今年は初年度ということで中々勝てるシーズンではなかったが、ファンに支えられた1年だった。来年はまた選手も多く変わる中、もっと勝てるように頑張っていきたい」と意欲を見せた。同席した池谷、竹内には「もっと頑張って欲しい」と期待を寄せていた。池田省吾球団社長によると、2選手は来季もくふうハヤテで現役を続ける方針だ。 この日、指揮官は静岡市役所、県庁に表敬訪問と慌ただしいスケジュールをこなした。「1年間にわたり支援してもらった義務」と使命感を口にした。昨年11月に創設された新球団。ホームのちゅ~るスタジアム清水球場で行われたリーグ最終戦には、シーズンで2番目に多い2355人が訪れたが、「(認知しているのは)まだ、ごくわずかの一部の人たち、もっと広めていきたい」とうなずいた。
報知新聞社