「日本のバイク」が世界販売の4割以上を独占する超シンプルな理由
世界シェアの約半分は日本メーカー
日本のバイクのデザインの美しさと独自性は、多くのライダーを魅了している。 日本自動車工業の報告によると、2022年の二輪車輸出台数は、前年より11.4%増加。 【画像】えっ…! これが40年前の足立区「竹ノ塚」です(計16枚) さらに、自動車産業専門調査会社・フォーイン社から発刊している「世界二輪車統計年刊 2023」によると、世界のバイクシェア率ではホンダが33.8%でトップを誇る(販売台数ベース)。日本メーカートップ3社であるホンダ・ヤマハ・スズキを合わせると、 「44.8%」 と半数近くにのぼる。 なぜ日本のバイクはこれほどまでに世界中から支持を集めているのだろうか。その答えを探求していこう。
技術開発への注力
まず日本のバイクメーカーは、エンジン性能、燃費効率、耐久性といった基本的な性能を向上させるための技術開発に力を入れ、世界をリードしている。 例えば、ホンダの「CB750」は、1969(昭和44)年に初めて市販された4気筒エンジンを搭載したモデルであり、その性能と信頼性で世界中のライダーから支持を受けた。このバイクは、単なる移動手段ではなく、所有する喜びや乗る楽しさを提供するためにデザインされている。 また、ヤマハの「YZF-R1」をはじめとするスポーツバイクは、高性能なエンジンと軽量化技術により、レースシーンでも高い評価を得ている。ヤマハは、オイルの成分を把握し、粘度や蒸発性、摩擦低減性などの性能を数値化して評価し、効率の良いエンジンを実現している。これらの技術的革新は、日本のバイクデザインが他国と一線を画す要因のひとつである。 さらに、カワサキの「ニンジャシリーズ」は、その鋭いデザインと先進技術で多くのファンを魅了している。ニンジャシリーズは、高性能エンジンと軽量な車体を特徴としており、レースから日常のライディングまで幅広く対応している。 また、スズキの「GSX-R」シリーズも、卓越した走行性能と美しいデザインで知られており、高速走行時の安定性と操縦性が評価されている。 これらのバイクは美的センスや機能性に優れ、単なる移動手段としてではなく、所有する喜びや乗る楽しさを提供するためにデザインされているのだ。