Googleフォト、初心者でも活用できる4つの動画エフェクトを搭載か
4つのプリセットでできること
・Basic Cut(ベーシック・カット) 「Basic Cut」をタップすると、「Trimming to key moment(重要な瞬間を切り出しています)」というメッセージとともにプログレスバーが表示され、続いて「Enhancing colors(色を補正しています)」というメッセージとプログレスバーが表示される。デモで使用されている7秒のビデオクリップの処理には約5秒かかり、その後、開始点と終了点を手動で調整して微調整を行うことができる。なぜグーグルがここに色補正プロセスを追加することを選択したのかは不明だ。見た目を変更せずに動画の一部を切り取りたいだけの状況も多いだろう。 ・Slow Mo(スローモーション) Slow Moでは、クリップ内でスローモーションで再生するセクションを選択できる。スローモーションにする部分は手動で選択する必要があり、スローモーション効果の速度を制御できる設定はないようだ。 ・Zoom(ズーム) 同様に、「Zoom」エフェクトでは、動画のセクションを指定できるが、今回のものは指定したセクションの開始時に約2倍にスムーズにズームインし、終了時にズームアウトする。やはり、ズーム効果の速さを変更することはできないようだ。単純にすばやくズームインとズームアウトを行うだけの機能だ。 ・Track(トラック) 動画から「Track」機能が何をしているのかを判断するのは難しい。レポートによると、ビデオクリップ内で動いている人物に自動的にズームインして追跡する機能とのことだ。 残念ながら、これらのプリセットをすべて1つの動画に組み合わせることはできない。プリセット機能は現在、「ベーシックカット」に加えて、残りの3つのオプションから1つだけ選択することに制限されている。ただし、これらの制限の一部あるいはすべてが、ユーザーへの公開前に変更される可能性がある。 動画編集は初心者ユーザーにとって少しハードルが高い。よってグーグルがこのような自動化オプションを追加するのはすばらしいことだ。しかし、実際にどれほど便利なのかは未知数だ。例えば、多くのビデオクリップには複数の「重要な瞬間」が含まれている。これらの新しいプリセットがそのような状況にどのように対処するかは不明だ。より高度な編集が必要なユーザーは、CapCutやAdobe Premiere Rushなどの、より高機能なアプリケーションに切り替える必要があるだろう。
Paul Monckton