「小さな自分を探しなさい」…専門医も誤診する「複雑性PTSD」の筆者がカウンセリングで「気づいたこと」
傷を知る感覚
ネットには、「カウンセリング中にインナーチャイルドが見えた」と書かれていることもあるが、私は「見える」というよりは突然、心の中に脈絡のない感情が浮かんできて、傷を知るという感覚だった。 浮かんでくる感情は小学生の自分が抱えていた寂しさであったり、リストカットをしていた19歳の私が感じていた怒りだったり、さまざまだった。 そういう気持ちが浮かぶと、私はその当時にタイムスリップしたかのように、態度や口調が変わる。カウンセリングを通して私が見つけたのは、性別も年齢も異なる5人のインナーチャイルドだった。 私の中にいたインナーチャイルドたちはどんな人物だったのか、そして、その子たちをどう癒し、日常が変化していったのかを次回お伝えしたい。 ーーーー もう一度読む:ひとりで暴言をまき散らし、時には虚無に…「複雑性PTSD」と診断された筆者が悩み続けた「自分とのつきあい方」
古川 諭香(ライター)