楽天の初代GM、Bリーグ仙台のオーナー代行務めたマーティ・キーナート氏が死去 タレント活動やスポーツバー経営も
プロバスケットボールBリーグの仙台89ERSは10日、同チームのシニアアドバイザーを務め、タレントやスポーツジャーナリストとして活躍し、プロ野球・楽天の初代ゼネラル・マネジャー(GM)も務めたマーティ・キーナート氏が8日に死去していたことを発表した。78歳だった。後日、告別式兼お別れの会を開く予定。 米ロサンゼルス出身のキーナートさんは、スタンフォード大在学中の65年に慶大の交換留学生として初来日。大学卒業後は米マイナー球団のGM、太平洋(現西武)の営業開発促進室長など日米両国でスポーツビジネスに携わるとともに、日本ではタレントや野球解説者、スポーツライター、スポーツバーの経営など幅広い分野で活動した。 04年にパ・リーグの近鉄とオリックスの球団合併によって新球団・楽天が誕生すると、初代GMに就任。「球場のディズニーランド化」など、ファンサービス重視の運営方針で球界に新風をもたらした。 しかし、参入1年目の05年、開幕から1か月足らずでチーム低迷の責任を負う形でGMを退任。その後はチームアドバイザー、球団社長補佐などの役職で、地域密着の推進などファン拡大に努めた。また、東北大客員教授なども歴任した。 ◆マーティ・キーナート(Marty Kuehnert)1946年7月19日、米ロサンゼルス生まれ。1968年、スタンフォード大政治学部卒。69年、慶大日本語コース修了。太平洋クラブライオンズ(現西武)営業開発促進室室長や、ミズノ国際マーケティング室室長などを歴任し、90年に米2Aバーミングハム・バロンズ共同オーナー兼球団社長。04年楽天の初代GM、18年仙台89ERSのオーナー代行兼シニアGMに就任。
報知新聞社