東芝が米原発子会社の損失開示遅れで会見(全文2)
新体制でも情報開示遅れについてどう思うか
日経新聞:日経新聞のオオモトと申します。何点かお伺いします。先ほどご説明もあったと思うんですけども、その情報開示姿勢の遅れについてなんですけども、2つ切りわけて考えたほうがいいと思っていまして、何かっていうと、その2012年、あるいは2013年当時の話と、9月以降発足した新体制下における情報開示姿勢、まず2つに分けて考えたいと思うんですが。 過去のことについては先ほど社長も志賀さんもおっしゃったとおりかなとも思うんですが、あらためてその9月以降発足した新体制下において、なぜこういったことが起こったのか。この期に及んでと言っては失礼ですけれども、せっかくの船出に傷を付けてしまった面が大きいので、先ほどもおっしゃってたように11月7日はわれわれも参加した決算発表がございました。こちらでの公表タイミングというのも十分に考えられたかとは思うんですけども、あらためてやっぱり新体制下でも情報開示が遅れちゃった点についての原因、および社長以下のご責任についてどのように考えていらっしゃるか。まずこれについてご見解を聞かせてください。 室町:11月7日の決算発表のときにウェスチングハウス単体の減損についての開示、一応、理由別の減損テストに合格したか、してないかということは開示をいたしましたけども、具体的な減損額等については開示をいたしませんでした。そういった意味では、振り返ってみますと非常に開示姿勢がまずかったというふうに考えております。取締役会ではもちろんその数値も含めた議論をさせていただきましたけども、その内容につきましてあらためて開示をすべきであったということで大いに反省をしております。 9月以降の開示につきましては、従来に比べますと開示の内容についてはより詳細な開示をしているつもりでございましたけども、投資家の皆さま方等からさまざまなご批判がございます。もうそれも大変な事実でございますし、私どもとしては重く受け止めてるところでございます。そういった意味も含めまして、今後はその辺の姿勢を新たに抜本的に変えていきたいということを考えてございます。取締役会でも社外取締役の皆さま方から開示姿勢についてもう少し積極的に、前向きにすべきであるというご指摘を受けております。今後、そういうことに細心の注意を払いまして、進めていきたいと思います。 司会:よろしいですか。 日経新聞:ごめんなさい。関連してなんですけれども、先ほど社長がおっしゃってたように、7日に社外取の方へもそのWECの減損リスクについてはご説明をされたとのことだったと思いますが、そのときの新しい社外取の方々の反応、開示したほうがいいんじゃないかとか、現状でもいいんじゃないかと、どういったような反応があったんでしょうか。 室町:そこまでのお話はございませんでしたけれども、その時点としては、これも私どもの落ち度ではございますけれども、WECにつきましては上場会社でございませんし、この数字そのものに関しては連結ののれんの減損に抵触をしないということの中で、任意開示ということで考えておりました。従いまして、大きな疑問につきましては起きなかったということでございますけども、その後、東京証券取引所さまから本件については適時開示の基準に抵触するということでございましたので、大変後手になって申し訳なく思っておりますけども、あらためて開示を繰り返したということでございます。重ねてお詫びを申し上げたいと思います。 司会:よろしいですか。それじゃ横の、右の列の、そちらの方。