井浦新・あい夫妻、徹底的にこだわったコスメが2冠達成「これからもまっすぐなものづくりを」
2月15日(木)~18日(日)まで、展示会×マーケット×メディア 新時代を創るクリエイションの祭典「NEW ENERGY TOKYO」(新宿住友ビル 三角広場)が開催された。 【動画】井浦新が、鹿児島の大自然に囲まれてシャンプー作り
"架空の街"をイメージした独創的な会場に、ファッション・ビューティー・アート・インテリア・エシカルなど、約250組のブランドやアーティストが集結。会場では展示や販売が行われ、約1万人が来場した。 2月16日(金)には、同イベントで「サステナブルコスメアワード2023」授賞式が行われ、井浦新・あい夫妻が立ち上げたサステナブルコスメブランド「Kruhi」シリーズ「ALWAYS NEW BALM(オールウェイズニューバーム)(株式会社Valley and Wind)」がGOLD賞を受賞。2年連続GOLD賞を受賞する快挙を成し遂げた。 「サステナブルコスメアワード」は、化粧品・衛生品の分野において、製品のライフサイクルを”サステナビリティ”の観点で評価する国内唯一のアワード。原料そのものがどこからやってくるのか、製造過程はもちろん、廃棄後はどこに行くのか…というところまで含め、書類選考や官能テスト(審査員が実際に使用する)など、多くのプロセスを経て、厳正な審査が行われる。 登壇した井浦は、「去年は石けんシャンプーとトリートメントでGOLD賞をいただきました。まさかと思いましたが、今年はバームで2度目の受賞という栄誉をいただき、改めて賞の重さを感じています。その重さを僕ら2人がしっかり背負って、これからもまっすぐなものづくりを続けていかなければならない」とコメント。
GOLD賞を受賞した「ALWAYS NEW BALM」は、「Kruhi」の石けんシャンプー&トリートメント同様、パートナー工場(鹿児島・南大隅町)が作っているが、井浦夫妻は、毎月どちらかが現地に通い、共にものづくりに励んでいる。 「南大隅町に通い続けるうちに、温暖な気候が生み出す植物の存在に気づかされました。そんな中、にんにく農家の方が『土壌をより良くするためにローゼルを植えているが、その後の使い道がない。このままでは、にんにくのためのローゼルで終わってしまう』と。 そこで、ローゼルをよく調べてみると、肌にも健康にもとても良い植物であることが分かり、“ぜひローゼルを使ったバームを作ってみたい”と思いました。 緑のバームは月桃を使っていますが、南大隅町には、月桃がたくさん自生していて、昔から、“怪我をしたら月桃を塗っておけ”という習慣があるほど。月桃の素晴らしさにも触れ、次第に、一つの容器に二つのバームを入れてみたいと思うようになりました」 しかし、一つの缶に二種類のバームを入れるのは、機械で作るコスメでは叶わない願いだったという。そんな中、パートナー工場の皆さんが、すべて手作業で充填してくれることに。 「工場の皆さんが、二つのバームを一つの容器に入れるということを可能にしてくださいました。バームは缶に充填する際、温かい状態で流し込みますが、Kruhiでは、温かいうちにローゼルのエキスとオイルを一緒にホイップするという特殊製法を採用しています。そうすることによって、使い心地やテクスチャーが大きく変わってくるからです。 皆さんのそういう努力もありますので、改めてこの賞は、パートナー工場の皆さん、原材料を与えてくださる農家の皆さんと一緒に取らせていただいた賞だと思っています」 熱く語る井浦の姿に、プロダクトへの強い思い、そして愛情が感じられた。