【海外】小排気量向けで初、可変エアインテークで全域モリモリ! 新システムをSYMのDRG BTに搭載
エンジンは各部をリファイン、新たにトラコンも獲得した
さらに158cc水冷単気筒水冷エンジンは、新設計シリンダーヘッドで吸気効率を高め、圧縮比もアップした。同時に低フリクションのピストンリング(抵抗15%低減)やクランクシャフトベアリング(転がり抵抗24%低減)の採用により、動弁系パーツの摩擦ロスをさらに低減している。 また、冷却システムは、デュアルチャンネルウォーターポンプを採用し、暖機の時間を短縮することで燃費が4%向上。電子制御系では新たにトラクションコントロールやボッシュ製の最新ABSユニットも採用した。
オリエンタルな龍デザインに空力パーツを融合、快適さも向上
新型はデザインも大きなポイント。「東洋の龍」らしい有機的な曲面フォルムをより多く取り入れただけでなく、空力デバイスも導入した。 フロントとボディの両側に追加されたエアダクトは、走行風を効果的に後方へ導き、高速走行時の空気抵抗を低減することで動力性能をさらに向上。空力キットはメインカラーとは異なる塗装処理を施し、質感の高い外観を演出している。 スクーターながら従来型と同様、前後重量配分50:50を実現。新型ではライポジを見直し、スポーティさと居住性の両立を狙った。フロントフットレストに傾斜ペダルを設け、シート面積は前27%、後48%増。同時にシート高は803→790mmにダウンさせた。 シート下の収納スペースは、フラットなデザインとなり、容量は18→22Lに拡大。実用性も抜け目なくアップしている。 日本入荷に関しては未定。これだけ気合の入ったスポーツスクーターは珍しいだけにぜひ導入してほしい!
DRG BT[2024]主要諸元
・全長×全幅×全高:2000×735×1120mm ・ホイールベース:1380mm ・シート高:825mm ・車重:137kg ・エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ158cc ・最高出力:16PS/8000rpm ・最大トルク:1.54kgm-/6500rpm ・燃料タンク容量:7.4L ・変速機:無段変速 ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=120/70-13、R=130/70-13 ・価格:未発表
沼尾宏明