阪神・岡田監督 シーズン残り2試合「1カ月ぐらいは野球をしたい」2年連続日本一へ
「阪神7-6DeNA」(29日、甲子園球場) 球団初となる連覇の夢が途絶えた痛みは、一夜明けても癒えていなかったはずだ。それでも阪神は6日ぶりの聖地でチームは気力を振り絞った。4点差を大逆転。連敗を3で止め、2位を確定させた。 【写真】生還した糸原を笑顔で迎える岡田監督 白い歯見えて嬉しそう 「よくね、ひっくり返しましたね」 岡田監督も選手の躍動に思わず目を細めた。 4点を追う七回だった。先頭の梅野が四球を選ぶと、木浪の二塁内野安打に失策が絡み、無死二、三塁と好機が拡大した。代打・糸原の左前適時打で1点を返すと、近本の中犠飛で加点。大山の右前適時打で1点差に迫ると、2死一、二塁から佐藤輝が左翼線への2点適時三塁打を放って一挙5得点を奪った。 この回、3本の適時打は全て逆方向。「当然、厳しい攻めをしてくる場面。逆らわないで、ああいうバッティングをすれば後ろにつながる」とうなずき、殊勲の佐藤輝には「もうちょっと早く(活躍)してくれたら良かったのに」と笑わせた。 CSファーストSの本拠地開催が決まった。優勝を逃しても変わらず4万人を超える大観衆が劇勝を後押しした。岡田監督もその熱量を改めて実感し「すごく大きいと思う。やっぱり地の利があるので、甲子園がいいですね」と喜んだ。 シーズンは残り2試合となったが、岡田阪神の戦いは続いていく。「これからまだ、1カ月ぐらいは野球をしたい」と笑みを浮かべた。視線の先には日本シリーズまで浮かんでいるはず。2年連続日本一の夢がまだ残っている。