“負けない戦い”を成立させたアトレティコの守護神【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
被害を最小限に抑えられるGKが勝機をもたらした
リバプール戦で神がかり的な好セーブを連発してアトレティコを勝利に導いたオブラク。守護神の好守が勝利の女神を引き寄せた。(C) Getty Images
新型コロナウイルスによる中断前の最後のCLで、王者リバプールの敗退が決まった。次ラウンドに駒を進めたのはアトレティコ。35本ものシュートを浴びながら勝利を手にできた裏には、絶対的な守護神の存在があった。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2020年4月2日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 中国・武漢に端を発した新型コロナウイルスの猛威が、スペインにも押し寄せてきている。 本稿を執筆している3月14日の時点で5000人以上の感染者、100人以上の死者が出た。非常事態宣言が出され、もっとも被害が深刻な首都マドリードでは、多くの店が休業している。私が住むガリシア地方は比較的感染者が少ない。しかし、状況は日々刻々と変化するため十分な警戒が必要で、自宅待機が基本線だ。 当然、ラ・リーガは2節分の
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