シナ・カリミアンとニコラス・ペタスが宮田氏に詰め寄り無差別級トーナメント参戦を要求。宮田氏はトーナメント出場は完全否定【K-1】
前K-1 WORLD GPクルーザー級王者のシナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)とニコラス・ペタス氏が「Krush.165」(10月25日、東京・後楽園ホール)の第7試合が始まる前に突如姿を現し、宮田充Krushプロデューサーに詰め寄る騒動を起こした。 2人は第6試合後の休憩が終わるころにリングサイドに現れると本部席の宮田氏に詰め寄り、カリミアンのスポークスマン的な立場となっているペタス氏がなにやらまくしたてる。 カリミアンは10月5日のK-1大阪大会で「K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選」でクラウディオ・イストラテ(ルーマニア/Kombat Gym)と対戦。クリンチの離れ際にイストラテの後頭部へのパンチを受けたカリミアンがリングに倒れ込み、そのまま続行不可能となり試合終了。当日はこのイストラテのパンチをどう判断するかについては持ち越され「結果保留」という前代未聞の事態となった。その後の協議の結果、この試合についてはノーコンテストに。そして試合がストップされた時点までの攻防を検証した結果、イストラテが優勢と判断し、12月14日に東京・国立代々木競技場第一体育館で行われる「K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント」にはイストラテが出場することとなった。
24日にはトーナメントの出場選手が発表されたのだが、もちろんのことながらカリミアンの名前はなし。ただ東欧予選トーナメント優勝のミロス・ツヴェチカニンが他団体との契約に伴い欠場となったため、残り1枠については後日発表となった。 ペタス氏は勝手にリングに上がると「昨日発表しているじゃないか! イタリアのジャガイモを出すなんて。反則王って言われてるんだよあいつは。なんでうちのシナを出さないの? K-1はそんな反則して、倒れたところに顔を蹴って、その後に後頭部を殴って、この人は脳しんとう起こしてんだぞ。もう1回チャンスをくれないと」とまくしたてイストラテのトーナメント出場に抗議。 これに宮田氏は「シナ選手はメンバーに入ってない。許すも許さないもない。カルロスプロデューサーと相談して、返事をする」と答えるとペタス氏は「イタリアのジャガイモを出すなんてありえない」と食い下がるが宮田氏は「イタリアは決定だから」とぴしゃり。 ペタス氏は「皆さんどうですか? シナに出てほしいじゃないですか。無差別の大会にはシナ選手が出るべきだと思うんですよ」とカリミアンのトーナメント出場を要求。 これに宮田氏は「月曜日に緊急ミーティングをして返事をする」と通告。なおも観客を煽るペタス氏に「悪い返事になるかもしれないですけどね」と言い残し、この場を収めた。