【仕事なくなる?そんなにすごい?】“AIがずっとしっくりこない”悩みへのけんすうさんの回答が超ハラオチ
AIしっくりこない族のウダウダ②「“本を要約してくれる”ってそこまで重要ですか?」
天野 あと、けんすうさんがAIの使い方として「本を要約してくれる」とnoteに書かれてて。 たしかに、とは思いつつ…小説だったらそれを要約してあらすじを早く理解するってそこまで意味はなさそうだなと思ったんですよ。ビジネス書でも、読みながら思考することに意味があるのかなって思ってて。 “要約をインプットできるからすごく価値がある”みたいな話に、まだそこまでピンと来てないんですが… けんすうさん ああ~。要約だと思ってると「ただの要約じゃん」となるんですけど、もっといろんな活用ができるんです。 たとえば、現代の経済問題を解説している本を要約して「本の内容を、マルクスだったらどう解決するか? 議論させてみてください」とか。 自己啓発本でも「IT企業のメディア部門で働いてるんですけど、それに合わせると、ここってどう解説できますか?」とか。 難解な論文を「小学生でも理解できるようにしてください」とか。 天野 なるほど…それで芯を食った内容がアウトプットされる? けんすうさん そうです。「単にあらすじ要約されてもしょうがないよね」みたいなのは、多分ほとんどAIを使っていない人の意見でしょうね。 …そんな言い方しなくてもいいのにねえ。 天野 「経済の本を読んでマルクスと議論させる」とか、かなり“思考を発展させるセンス”がいると思うんです。 けんすうさんは面白がれるけど、誰でもできるわけじゃなさそうだなと。 けんすうさん 思考プロセスを発展させたり、横展開させたりする指示を出すって、今でも会議とかでできる人はできてるんですよ。 部下とかに「この思考を展開してアウトプットしてくれ」っていう説明がうまい人は、AIを使ってそのままどんどんアウトプットを高められる。 逆に、「いい感じのキャッチコピーたくさん持ってきて」みたいな指示をしてた人は、もともとあいまいな思考しかできてなかったのをまわりがサポートしてくれてただけ。どんどん厳しくなると思います。 天野 さっきのお話だと、対人的な人当たりのよさやコミュニケーションが問われることになると。一方で、抽象と具体を行き来する思考能力や言語化能力も必要になってきそうですね…