ヤクルトOBらによるツーリングクラブ「東京ヤクルト輪団」のド迫力走行!
「跨った瞬間しっくりきました」
米国製『ハーレーダビッドソン』、英国製『トライアンフ』……。 9月下旬の朝7時半過ぎ、都内のパーキングエリアに大型バイクが続々と集まってきた。なかには、四輪車並みの1800㏄の排気量を誇るドイツの『BMW R18』の威容も。跨(またが)っているのは、日米通算906試合に登板したヤクルトの元リリーフエース五十嵐亮太氏(45)だ。 【画像】すごい…!ド派手バイクがズラリ 『東京ヤクルト輪団』ツーリング密着写真 「いろいろな大型バイクを試乗しましたが、『R18』は跨った瞬間しっくりきました。これなら僕の大きな身体を受け止めてくれるなと。左右に張り出した迫力のあるシリンダーも好きですね」 こう語る五十嵐氏が所属するのが、ヤクルトのOBやスタッフ、メディア関係者によるツーリングクラブ『東京ヤクルト輪団』だ。メンバーの一人が話す。 「クラブを立ちあげたのは、OBで元投手の西沢浩一さん(61)です。3年ほど前にLINEなどでメンバーを募集し、現在は十数人が在籍。みんな忙しいため、集まれるメンバーで月に2~3回、もっぱら日帰りで走っています」 ◆引退後すぐに免許取得 FRIDAY記者は、『東京ヤクルト輪団』のツーリングに一日密着した。参加したのは8台の大型バイク。都内のパーキングエリアを出発すると、休憩を挟みながら富士宮市(静岡県)の白糸の滝を目指す。世界的に有名なバイクが連なって走行すると、さすがに迫力満点だ。黒いヘルメットにサングラス姿の五十嵐氏が話す。 「ソロもいいけど、気心の知れた仲間たちと走るのは楽しいですね」 五十嵐氏にとってバイクは、「引退したら挑戦したいこと」の一つだったという。身体が資本の野球選手にとって、転倒して怪我をするリスクが高いバイクは、基本的に禁止事項だったからだ。’20年に現役生活を終えた五十嵐氏は、すぐに自動車教習所に通い始め、翌’21年4月には自動二輪の大型免許を取得する。 「愛車の『R18』を新車で購入したのは昨年10月です。野球解説などの仕事の合間に、ディーラーを何軒も回りました。何に乗りたいかというよりも、自分にフィットするバイクを探していたんです。洗練されたフォルムの『R18』は、都会にも似合う。仕事場へ移動する時にも乗っています」(五十嵐氏) 『R18』の重量は約360㎏。新車価格は250万円を超える。五十嵐氏が続ける。 「買う前に、妻に『これ買おうかな』と画像を見せて話しました。妻は、すんなり賛成してくれたわけではありません。『現役生活を頑張ったご褒美だから仕方ないか』という受け止め方です(笑)」 『東京ヤクルト輪団』が、目的地の白糸の滝に着いたのは午前11時前だ。美しい自然を堪能し、解散したのは15時。7時間近くにわたるロングツーリングだった。 「大好きな仲間たちと風を感じて、素晴らしい風景や旨い食事を楽しめる……。ツーリングの醍醐味(だいごみ)ですね」 五十嵐氏は、バイクの魅力は野球とは違うドキドキするような刺激だと語る。 『FRIDAY』2024年10月18・25日合併号より
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