【影響】九年庵は3~4割 雷山千如寺は5割 異例の暑さで紅葉の名所で色づきに遅れ 移り変わりを楽しんで
FBS福岡放送
だんだんと朝晩の冷え込みは強まり、一日の寒暖差の大きい日々が続いています。異例の暑さとなったことしは、例年この時期に見頃を迎える紅葉に遅れが出ているようです。
12日午前7時ごろの福岡県宮若市、カメラを向けるその先には、まるで水墨画のような世界、幻想的な雲海が広がっていました。 雲海は、地表付近の湿った空気が冷やされてでき、寒暖差が大きい時期に見られる現象です。
各地で朝晩の冷え込みが強くなってきた中、紅葉の名所で、今週金曜日に一般公開が始まる佐賀県神埼市の「九年庵(くねんあん)」では。 ■中村安里アナウンサー 「まだ緑のモミジも多いですが、あちらの方、日ざしが当たっている所は色づきが進んでいるようです。」 例年、赤く色づいたモミジと庭園の緑が作り出すコントラストが、訪れる人を楽しませる「九年庵」の秋の一般公開ですが、異例の暑さとなったことしは例年よりも色づきが遅れているといいます。 ■佐賀県文化課・安部萌花主事 「11月に入るまでなかなか色づいていなかったので、少しドキドキしながら過ごしていました。今の色づき具合は、3割から4割といったところです。色づきのスピードは速くなってきたかなと思うので、これから冷え込めば、どんどん赤くなってくれると思います。」 例年、秋の一般公開では期間の終盤には葉が落ちてしまうこともありますが、ことしはだんだんと色づき移り変わっていく様子を楽しんでほしいとしています。
色づきの遅れは、福岡の名所、糸島市の雷山千如寺でも。 ■中村アナウンサー 「こちらのモミジ、上の方から色づいていますが、見頃まではあと一息といったところでしょうか。」 ■雷山千如寺大悲王院・藤本明大さん 「急に変わりだしたのは2、3日前、ぐっと赤くなってきたのですが、10日前後が例年見頃ということですので、少しことしは遅いかなというところ。」 雷山千如寺は、ことしの暑さが色づきの遅れに影響したとみていて、現在の色づき具合は5割程度だということです。訪れた人は。 ■訪れた人 「やっぱりグリーンも入っていて。」 「これはこれでいいねって。」 「言いながら来ました。」 「グラデーションの感じがちょうど良かったですね。」 ことしの見頃は、例年よりも1週間ほど遅い17日前後の見通しです。冷え込めばきれいに色づいてくると話しています。 14日は日中の気温が25℃まで上がるなど季節外れの暑さとなる見込みです。一日の寒暖差が大きく、体調を崩さないよう注意が必要です。