これ、即答できたらスゴイ…「朝」「月曜日」「冬」に共通する「魔の事実」
朝に多い → 心筋梗塞・脳梗塞・くも膜下出血・不整脈 月曜日に増える → 狭心症 冬に33%増 → 心臓死 【画像】イケてるボディは「食べる時間」で手に入れる…時間栄養学の驚愕効果 病気が生じやすい“魔”の時間帯が存在することをご存じでしょうか? 脈拍や呼吸、睡眠はもちろん、細胞分裂やたんぱく質の製造まで、人体はさまざまなリズムにしたがって「いつ」「何を」おこなうかを精密に決めています。そのリズムの乱れが、健康を害する引き金になっているのです。 病気が生じやすいタイミングがあるのはなぜか? 薬が効く時間、効かない時間はどう決まるのか? それらを治療に活かす方法は? 時計遺伝子やカレンダー遺伝子の機能としくみから、体内時計を整える食品まで、生体リズムに基づく新しい標準医療=「時間治療」をわかりやすく紹介する『時間治療 病気になりやすい時間、病気を治しやすい時間』から、そのエッセンスをご紹介します。今回は、病気になりやすい時間と治しやすい時間が存在することをご紹介します。 *本記事は、『時間治療 病気になりやすい時間、病気を治しやすい時間』(ブルーバックス)を再構成・再編集したものです。
「冬の心臓死」は夏の33%増
「朝」「月曜日」「冬」ーー。 まるで落語の三題噺のお題のようですが、みなさんは、これら3つに共通するものがなにか、わかりますか? 「朝」は一日のうちの時間帯、「月曜日」は一週間のうちの一日、「冬」は四季の一つと、それぞれ無関係のように思われますが、じつはいずれも、「病気になりやすい」タイミングを示しているのです。 たとえば朝は、心筋梗塞や脳梗塞、くも膜下出血や不整脈などが、他の時間帯に比べて生じやすいことがわかっています。そして、月曜日には心筋梗塞後の狭心症が発症しやすく、冬は夏に比べ、心臓死が33%も増えることが知られています。 いわば“魔”の時間帯ともよぶべきこのような時間が、なぜ存在するのでしょうか?
薬を服用する時間で効果が変わる
一方、薬にも「効く時間」と「効かない時間」があります。 不思議なことに、同じ薬を同じ量だけ使用しても、服用する時間によってその効果には歴然とした差が生まれ、副作用の程度も変わってくるのです。 たとえば、がんに対する抗がん剤治療や放射線治療にも、「効果が最大化する時間」があることがわかっています。 つまり、病気には「なりやすい時間」と「治しやすい時間」が存在するのですが、それはなぜでしょうか?