これ、即答できたらスゴイ…「朝」「月曜日」「冬」に共通する「魔の事実」
「生体リズム」と「体内時計」
そのカギを握っているのが、「生体リズム」と「体内時計」です。 私たちの体には、よく知られているように約24時間の「サーカディアンリズム(概日リズム)」が備わっていますが、じつはこれ以外にも、7日のリズムや1年のリズム、あるいは1.3年のリズムといった、さまざまな生体リズムが存在しています。そのリズムを刻一刻と刻んでいるのが体内時計です。 病気になりやすい時間と治しやすい時間が存在することは、これら人体に備わる複数の生体リズムが、健康と病気に重大な影響を及ぼしていることを意味しています。そして、生体リズムと体内時計に基づく新たな標準医療として注目を集めているのが、「時間治療」です。 時間治療とはなんでしょうか。従来の医療とは、「どこが」「どう」違うのでしょうか。 このほど刊行した『時間治療 病気になりやすい時間、病気を治しやすい時間』では、時差ぼけや睡眠障害などの身近な例から説き起こし、体内時計や時計遺伝子の機能としくみから、体内時計を整える食品まで、時間治療の基礎から最前線までを紹介します。 さらに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の客員研究員として、宇宙空間での時間治療研究に取り組んできた経験から、老化とアンチエイジングに関する新たな視点も盛り込みました。 生命と時間の奥深い関係に思いを馳せながら、『時間治療 病気になりやすい時間、病気を治しやすい時間』をお読みいただけたら幸いです。 時間治療 病気になりやすい時間、病気を治しやすい時間
大塚 邦明(東京女子医科大学名誉教授/ミネソタ大学ハルバーグ時間医学研究センター特任研究員)