バルサを立ち上がらせたリーダー、クーマンは単なる“壊し屋”ではない【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
クーマンはいまのバルサに必要なリーダーだった
就任早々、スアレスやビダルらに戦力外を言い渡すなど強権を発動したクーマンだが、確かなリーダーシップで選手の信頼を獲得した。(C) Getty Images
バルセロナの新監督ロナルド・クーマンは、単なる“壊し屋”ではなかった。それどころか、このオランダ人指揮官の下、昨シーズンのバイエルン戦の大敗にうなだれ、傷ついていた選手たちは、力強く立ち上がっている。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2020年11月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― バルセロナは、昨シーズンから大きく様変わりしている。スタメンの顔ぶれはほとんど同じだが、しかし、まったく別のチームと言っていいだろう。 端的に言えば、不安定さが消えた。 要因はふたつある。 ひとつは、選手たちの意欲だろう。在籍選手の多くが、チャンピオンズ・リーグでバイエルン・ミュンヘンに2-8で大敗した記憶を引きずっている。その悪夢を振り払うために、プレーに集中しているのだろう。あの屈辱を二度
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