候補乱立の東京都知事選 〝売名〟目的も少なくなく、独自主張の候補も
20日に告示された東京都知事選は、史上最多の56人が立候補した。真摯(しんし)に政策を訴える候補者がいる一方で、〝売名〟目的とみられるケースも少なくない。 【表でみる】東京都知事選の立候補者一覧 当選を狙う意思のない人が無責任に立候補することを防ぐ目的の供託金は、知事選の場合300万円。得票が有効投票数の1割未満だと没収される。 それでも、政治団体「NHKから国民を守る党」からは、告示前の予告通り大量立候補。関係団体を含めて24人が名を連ねた。同団体代表の立花孝志氏は、選挙ポスターの掲示板を占有し、団体に寄付した人の主張をポスターとして掲載するとしている。 また選挙ポスターの掲示板を巡っては、一部の候補者が卑猥(ひわい)ともとれる図柄のポスターを貼るケースも見られた。 AI(人工知能)を活用した政治参加の可能性を探るAIエンジニア、ワクチンなどに関して独自の主張を展開する医師、若年女性らに対する都の支援事業などを追及してきた作家…。立候補者には多種多様な顔ぶれが並ぶ。 テレビなどでおなじみの国際創造学者や、選挙中の過激行為で逮捕された容疑者も出馬。インターネットで発信する人物が多く名を連ねているのも、今回の特徴といえる。