【マイルCS】マイル女王・ナミュールが史上7頭目の連覇を狙う
17日に京都で秋のマイル王決定戦「第41回マイルチャンピオンシップ」が行われる。今年は欧州のマイルGI3勝をあげているチャリンを迎え、興味深いメンバー構成となった。英国の猛者を迎え撃つ国内勢は、昨年の覇者ナミュールが筆頭格だ。安田記念2着以来ながら順調な仕上がり。史上7頭目となる連覇を狙っている。 ◇ 主役の座は譲らない。ナミュールは昨年の当レースでGI初制覇。2歳時から牝馬王道戦線の主要キャストとして戦ってきた逸材が、直線一気の末脚で牡馬を一蹴してマイルの頂点を極めた。 今年は3月にドバイターフでハナ差の2着に好走。5月のヴィクトリアマイルこそ8着に終わったが、6月の安田記念では香港最強馬ロマンチックウォリアーと半馬身差の2着に食い込み、存在をアピールしている。 「去年の夏以降、高いレベルで状態面が安定している。内臓面が強くなりカイ食いが良くなって、充実期に入ったようだ。この春もよく走ってくれたと思うよ」と、小川陽助手は目を細める。 前走後はノーザンファームしがらきで英気を養い、10月24日に帰厩。1週前には栗東坂路を力強い身のこなしで駆け上がり、4ハロン56秒1、ラスト1ハロン12秒1をマークした。「やりすぎないように気をつけた。追い切るごとに気配は良くなっている」と、同助手は5カ月半ぶりの実戦へ向けて順調な過程を強調する。 同厩のスタニングローズをエリザベス女王杯Vに導いたC・デムーロ騎手とはドバイターフ以来3走ぶりのタッグ。「スタートも今は大丈夫。安田記念以来だが、鉄砲は利くし、その安田記念のパフォーマンスを見ているとまだまだやれると思う。あとはジョッキーに任せるだけだ」と、同助手はコンビを信頼している。再び淀のターフを切り裂き、マイルの女王が威厳を見せる。(夕刊フジ)