「円独歩安」が止まらない!経験のない「大円安時代」到来か
アメリカ実質金利上昇で一段の円安につながる可能性が高い(写真:サイクロン/PIXTA)
ドル円為替相場は、ここ何年か比較的狭いレンジ内での動きに終始し、大きなトレンドを形成することがほとんどなかったが、ここにきて久しぶりに大きな値動きを見せている。 以前にも何度か取り上げたが、貿易量で加重平均した円の実効為替レートのうち物価上昇率調整後の実質実効為替レートで見ると、現在の円相場は変動相場制移行前の1972年以来の安値水準にあり(下図)、足元では急速な円安でさらにその水準を切り下げつつある状況である。簡単にいえば、円相場は変動相場制下でかつてなかったほどに割安な水準にまで売り込まれており、通常であればここからさらに売られるとはにわかには考えづらい。
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田渕 直也