同学年のプロテスト同期でチームジャパン 山下美夢有「ユウカと一緒はうれしい」
◇パリ五輪 女子 事前(6日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇6374yd(パー72) 【画像】男子はマルちゃん、女子は…? 日本代表としてパリ五輪に出場する山下美夢有と笹生優花は、同じ2001年生まれで19年の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテスト合格同期にあたる。同年プロテスト合格の西郷真央を含めた3人が世代をけん引している。 日本ツアーで2年連続の年間女王と地位を築いた山下にとっても、21年「全米女子オープン」優勝から世界へ飛び出した笹生は強烈にリスペクトする存在。18ホールを2人でチェックした前日の練習ラウンドも刺激的で楽しい時間だった。
「今回、こうして同期で一緒にオリンピックに出られることはすごくうれしい。(日本代表として)一緒に戦うというのも、オリンピックでしか味わえないと思う」。個人の戦いであっても心強い“チームメート”の存在。それが笹生だからこそ、「チームとしてメダルを獲れるように私自身も頑張ろうという気持ちになります」と気力も一段とみなぎる。
全米女子オープン2勝を誇る笹生も、年間女王の肩書を2年保持する山下に敬意を払う。「私は一度も経験がないことだから。同学年、同期としてシンパシーを感じていますし、コースの中でも外でも素晴らしい友人。ゴルフ以外でも仲がいいので、同じステージに立てることがうれしい」と笑顔で言った。 古江彩佳、畑岡奈紗らと最後までもつれたハイレベルな日本代表争いは、公式会見に出席した海外記者も着目したほど。「たくさんの方からオリンピックのことを言われたり、その中でも自分のプレー、目の前の一打に集中して、その結果、出られることをうれしく思う」。重圧を乗り越え、ライバルを上回ってつかんだ切符だが、この舞台にたどり着いてからが本番だということは誰より自分が分かっている。
「しっかり準備はしてきて、いい状態にはなってきたなと思っている。それを初日からいかに発揮できるか。しっかりいい成績を出せるように」。笹生とともに狙うのは、もちろん表彰台だ。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)