社会人2年目の息子の残業は「月60時間」だそうです。給料は「月30万円」と高めでも、辞めさせるべきでしょうか? 長く続けられる仕事ではないように思います…
今後の給与の伸びは、辞めるべきかの判断材料の一つ
前項、前々項の内容を踏まえた場合、「毎月30万円」という現状の給与額が、3年目以降も上昇を見込めるのであれば別ですが、今後の給与の上昇幅が見込めない場合には、残業が多い現在の仕事にこだわる必要はないでしょう。 もちろんこれは金銭面のみに絞った話をしており、やりがいや労働環境、スキルの習得といった観点を含んでいない点にご留意ください。
現在の仕事を辞めさせるべき?
親の目線で考えた場合、子どもが毎日遅くまで仕事をしている姿を見ると、胸を締め付けられる思いにもなるかもしれません。一方で、「仕事を辞めさせるべきでしょうか」という問いに関しては、「辞めさせる」という表現が適切ではないといえます。なぜなら子どもが自分の意思で判断し、就いた仕事です。 そのため、まずは応援するというスタンスがよいのではないでしょうか。子どもが自分自身でやりがいを見つけていたり、スキルアップの場として捉えていたり、特別な思いを持って過ごしている職場かもしれません。 しかし残業が多いことから、精神的にも肉体的にも疲弊してしまわないか、見守ることが親の大事な役目といえます。いつでも助けを出せるように、普段からコミュニケーションを取ることで、子どもが頼れるような関係を築けると素晴らしいですね。 出典 国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査―調査結果報告― 厚生労働省 時間外労働の上限規制 執筆者:小林裕 FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
ファイナンシャルフィールド編集部