【大学野球】立大が4番・西川侑志の逆転二塁打で明大に先勝「フレッシュに振っていきました」
◆東京六大学春季リーグ戦第5週第1日▽立大4―1明大(11日・神宮) 立大が先勝した。1点を追う6回、無死満塁から4番の西川侑志外野手(3年=神戸国際大付)が2点二塁打を放つなど4点を挙げ、逆転に成功した。 晴天の神宮球場。初夏の暑さにも負けない熱い戦いがここにあった。 0―1で迎えた6回表。1番のルーキー・小林隼翔=広陵=から3連打で作った無死満塁のチャンス。西川が初球の高めストレートを強振した。打球は左翼線に転がる。逆転の2点二塁打だ。「フレッシュな小林君が打ってつないでくれたチャンスだったので、自分はもっとフレッシュに振っていきました」。5回までゼロに封じられた明大の先発・高須大雅(3年=静岡)を打ち崩した。一塁に向かう途中には思わずガッツポーズも飛び出した。 西川は前節の慶大3回戦から4番に座る。4番としての西川の活躍には木村泰雄監督(63)も「役割を果たしてくれている。ほんとに頼もしい限りですね」と目を細めている。だが、本人は自身のことを4番打者ではなくあくまで4番目の打者だと表現する。「5番には菅谷(真之介・4年=市船橋)さんという率を残せるいいバッターがいる。4番目だと思ってつないで投手を助けたい」。西川が4番に座った3回戦でチームは、18年秋から続いていた対慶大の連敗を20で止めた。だが、1勝1敗1分けで第4戦まで持ち込みながらも敗れて勝ち点を獲得することが出来なかった。 試合後の会見では「勝ち点をとりたい」と何度も繰り返した。慶大戦から連戦が続き疲労感は否めない。だがチームは「勝ち点をとる」を合言葉に一丸となって戦い続けている。(大中 彩未)
報知新聞社