「“与党にお灸をすえよう”のような空気がある」 公明党広報局長・平木議員に聞く総選挙
“最低賃金5年以内に1500円” 実現は可能?
日本テレビ・矢岡解説委員: 「最低賃金、5年以内1,500円ということですが、経団連の十倉会長は『到底、達成不可能な目標は混乱を招くだけ』と言っています」 公明党・平木議員: 「これまで中小企業の賃金が上がってこなかった背景には、圧倒的に大企業との“力の差”があったわけです」 「いくら値引きするみたいな提言を、中小企業に押し付けてきた形があるわけです」 「だから、できれば経団連には『一緒になって環境を作りたい』と発信をして欲しい。正直、残念に思います」 日本テレビ・矢岡解説委員: 「ある試算だと、毎年7.3%は上げていかないと、5年で(1500円を)達成できないと」 公明党・平木議員: 「韓国では一気に引き上げ過ぎて失敗した事例もあるので、まさに、無理やり数字だけ上げて、『これについてこい』というやり方はできません。ただ、(年の最低賃金上昇が)50円ぐらいだったものを90円にというのは、十分できるのではないかと思っています」
“日々が苦しい現役世代” どう支える?
日本テレビ・森圭介アナウンサー: 「(生配信中、視聴者から)コメントがきています。『低所得者を対象にするせいで、資産がなくて働かざるを得ない高齢者や、日々の生活が苦しい現役世代に支援が届いていないことはどう思うか』と」 公明党・平木議員: 「現役世代の手取りを増やしていくことについては、(他党が掲げる)『保険料を安くする』とか、『消費税をどうする』というのは、策としてはいただけない」 「長い目で見たら賃金を上げることをやらなかったら、物価高自体は克服できませんし、何よりも、もともと低所得で困っている人のところから『引かれる分をどうする』ということをやっても、やはり低所得のままです」 「所得自体を底上げするという政策をやらない限り、構造自体が変わらないと思います」 日本テレビ・森アナウンサー: 「現役世代の負担になっている社会保障費の削減については」 公明党・平木議員: 「単純に(社会保障費)削減をゴールにすることは、目標として違うんじゃないかと。負担が重いというのはその通りと思いますから、そこについてはしっかり取り組む」 「例えば、後期高齢者の医療費をどうするか」 「今まではとにかく年齢で全部やっていたわけですけれど、応能負担に変えていくみたいなことも含めて、政府としてもやっているところです」