自分の子どもに「年収」を教えるのって危険ですか? 先日、娘が「Aちゃんのお父さんは年収1000万円だって!」と言っていたのですが、大人になるまで“お金のこと”は伝えないほうが良いでしょうか…?
年収を伝えるだけではなく、税金などについても教えると良い
年収を教えることを、子どもの教育だと考える場合、単に平均年収や自身の年収を伝えるだけでなく、税金や社会保険料がいくらくらい引かれているのかといった、お金の仕組みまで伝えることをおすすめします。 ●給与の約20~25%が所得税・住民税・国民健康保険料・健康保険料として引かれている ●実際に手元に残るお金は年収(月収)から税金や社会保険料などを差し引いた金額(手取り収入)であること これらを伝えることで、給与と手取りの関係と、実際に親が受け取っている収入について子どもがイメージしやすくなります。また、税金についてさらに詳しく説明してあげることで、お金の知識を持ってもらうことができます。 ●所得税は国に納める国税、住民税は都道府県や市区町村に納める地方税である ●警察や救急車、ゴミ収集、学校などのサービス・施設は税金で賄われている ●みんなが税金を納めないと、犯罪が起きても警察が出動できなかったり、病人がいても救急車が来てくれなくなったりする 税金の仕組みまで教えることができれば、年収の話だけをするより有意義な教育になるでしょう。
まとめ
子どもに年収を聞かれると焦ってしまうかもしれませんが、うまく教育につながるような回答ができると良いでしょう。 平均的な年収を教えたあとで、業界や職種の年収を親子で調べたり、親の年収を伝えて相場との違いを教えてあげたりすることでお金に関する知識がつき、両親や家計に対して意識を持つきっかけになることも期待できます。 年収の話と並行して税金や社会保険料がどれくらい天引きされていて、どのように使われているかまで教育できると、子どもにとっても有意義な時間になるでしょう。 出典 国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部