デート相手の飲み物に密かに〇〇を混入!? 港区で蔓延(はびこ)る「スパイク行為」の恐怖
不同意性交罪が施行されてからはや2年。望まぬ性行為を強いられないよう、司法も性犯罪の厳罰化に舵を切った。従来、性犯罪は脅迫や身体的拘束を前提とした強制わいせつ罪で取り締まられていた。不同意性交罪ではその解釈、定義を拡大。 【写真】警視庁開発の薬物検査キット 「性行為に同意していなかった」 この点が立証されれば構成要件を満たし、従来より男性の強引な行為を罪に問いやすくなったのである。 ■バーテンダーとグルで睡眠薬混入 だが、その効果がどれだけあるのかは疑問だ。 東京都の港区界隈には選りすぐりの美女が日本全国から集い、キャバクラやラウンジで接客するこの街で夜ごと起きているのは、一部の常軌を逸した中年たちの問題行動の数々だ。 「アフターに行ったバーで、睡眠薬を飲み物に混ぜられるなんていうのはしょっちゅう。トイレに席を外すときは、グラスを空けてからを徹底しています。中にはバーテンダーがグルになっている店もあるから本当に厄介。眠剤を混ぜたり、あるいはテキーラ対決と煽って男のほうはテキーラに模したお茶、女の子だけテキーラ飲まされて潰される。そんなことが日常茶飯事なんです。 こうした"危ないバー"は何軒かあって、西麻布の店が先日炎上していましたが、そこは酒で意識朦朧となった女の子をホテルに連れ込み、撮影までしていたことがわかり、ぞっとしました」 そう語るのは、西麻布のラウンジで働く愛さん(仮名)だ。 「飲み方が汚い"おじ"は増えてます。とにかく酒を飲ませたがる。酩酊させて持ち帰りたいのが見え見えで、本当に気持ち悪い。お金を落とせば何をしてもいいと思ってるあたり、本当に怖いです」 睡眠薬などを飲み物に混入させ、相手を抵抗できない状態にし、不同意性交に及ぶ。これらはスパイク行為や「デートレイプドラッグ事件」など呼ばれ、当局も問題視している。 「警視庁捜査一課は睡眠薬などを盛ったかどうか、すぐに調べられる検査キット『「D1D Plus」』を独自開発しました。被害者の尿を特殊な用紙にかけることで、これまで1か月ほどかかることもあった薬物混入の形跡の鑑定を、数分で簡易鑑定することができるようになり、犯罪行為の証明をスピーディーにできる検査体制が整いました。これは裏を返せば、それだけ"この手の犯罪"が多いということです」(捜査関係者) 7月25日には警視庁が、合コンで知り合った30代女性に睡眠薬を飲ませ、意識がもうろうとした女性を港区のホテルに連れ込みわいせつな行為をしたとして、都内の30代の麻酔科医を準強制性交の疑いで逮捕している。 また6月25日にも、女性に睡眠薬を混入した酒を飲ませ、わいせつな行為をしたとして、都内在住の30代の男が不同意性交などの疑いで、警視庁に逮捕されている。逮捕容疑は3月28日未明、東京都豊島区にある被疑者の所有するマンションの1室で、初対面の女性に睡眠薬を混入したアルコール飲料を飲ませ、わいせつな行為をしたとしている。 同署によると、睡眠薬は交流サイト(SNS)を通じて購入したとみられるという。男はこれとは別に、スマートフォンで女性の性的な部位を無断で撮影したとして、性的姿態撮影処罰法違反でも逮捕されていた。 ■「シャブカプセル」を飲まされた!