【写真：Getty Images】

　2026年のワールドカップから本大会参加国数が48ヶ国に増加するため、多くのチームにチャンスが広がった。しかし、中国代表はアジア最終予選（3次予選）のグループCで最下位に沈んでおり、厳しい状況が続いている。そんな中、中国が若手の育成を目的に日本の指導者に支援を求めていると、カタールメディア『アルジャジーラ』が報じた。 　 【画像】サッカー日本代表 10月シリーズのベストメンバーがこれだ！ 　中国は習近平国家主席のもと中国サッカー大国化計画を進めているが、なかなか結果に結びついていない。これまでに大金を投じて欧州リーグのスター選手を中国スーパーリーグに集めたり、アランなど多くの選手の帰化を進めていた。10日には最下位脱出を目指して、FIFAワールドカップ26アジア最終予選でオーストラリア代表と対戦する。悲願のワールドカップ出場へ向けて重要な一戦となりそうだ。 　その一方で、中国は代表チームだけでなく、若手の育成にも力を入れ始めている。同メディアは「長年のライバルである日本に目を向けた」とし、「中国のユースチーム、さらに最近では16歳と15歳以下のジュニアチームを指導するために日本人コーチを起用することが増えている。これは、自国を強国にしようとする中国の習近平国家主席の取り組みの一環である」と報じ、上村健一氏がU-16中国代表を率いていることや、元日本代表監督で現在FC今治オーナーの岡田武史氏が過去に杭州緑城（現・浙江FC）を率いた経験があることを伝えている。また、同メディアは「日本と中国の両国間の敵対的な雰囲気は政治レベルで続いているが、中国メディアはサッカー日本代表を称賛し、ワールドカップなどでの成功を受けて日本代表をアジアサッカー最高の灯台と評している」と述べ、サッカーに関しては中国が日本の実力を認めているとの見解を示した。