山形で断水1000戸新たに判明 不明の警官か、1人発見
記録的な大雨に見舞われた山形、秋田両県では28日以降、再び大雨となる懸念があり、気象庁は厳重警戒を呼びかけた。山形県鮭川村では新たに約千戸の断水が判明。同県新庄市の行方不明者捜索現場では、新たに1人が発見され、死亡が確認された。県警は20代の男性巡査部長とみて確認を進める。両県の人的被害は死亡3人、行方不明・安否不明3人となった。 山形県は同日、災害対策本部会議を開催。県によると、全壊や浸水を含む住宅への被害が計411カ所に上った。孤立集落はすべて解消したが、28日午前の時点で県内6市町村の避難所に200人以上が避難。鮭川村で新たに1132戸の断水が判明し、酒田市の263戸とともに復旧の見通しが立っていない。 JR東日本は、山形新幹線の山形―新庄間の運転を、8月中旬ごろまで見合わせると発表。線路や設備の復旧に時間がかかるためとしている。 秋田県由利本荘市では決壊した子吉川と石沢川の堤防復旧工事が続いた。山形県戸沢村でも崩れた最上川の堤防の復旧工事が進んだ。