生理前のツラいお腹の膨張感… 解消できる3つの方法を米産婦人科医が解説
生理が近いことを直感で感じ取る人もいれば、周期管理アプリで通知を受け取る人もいるけれど、「おなかの張り(腹部膨満感)」は生理前によくみられる兆候の一つ。 【写真】生理前のお腹の張りを抑える8つの方法 ミシガン州の会員制コンシェルジュ医療サービス「true」の創設者であり、産婦人科医のダイアナ・ビットナー医学博士によると、約70%の女性が生理中におなかの張りを経験していることが推測されているという。 ここでは生理前後におなかが張る原因と、その不快な膨らみを解消する方法をアメリカ版ウィメンズヘルスからみていこう。 ※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
生理前のおなかの張りってなに? 原因は?
原因は、エストロゲンの変動と生理前のプロゲステロンの急激な減少にあるという。「エストロゲンの数値が高くなると、体は水分を保持しようとするんです」と説明するのは、南カリフォルニア大学で産婦人科学、内分泌学、不妊治療学の助教授を務めるメギー・スミス医学博士。 生理周期の後半(生理前)で分泌量が増えるプロゲステロンもまた、消化管の動きを鈍らせるため、スミス医学博士いわく、おなかの張りや膨らみが悪化しやすくなるという。つまり生理前は、おなかの張りを引き起こすダブルパンチといえるような状況なんだとか。
生理前のおなかの張りを抑えるには?
1. 「利尿作用がある食材」を食べる 「セロリやきゅうり、スイカ、レモン汁、ニンニク、生姜など、利用作用を持つ食材を食べると、生理中でも体が軽くなったと実感できるはずです」と話すのは、ロサンゼルスのプランド・ペアレントフッドで理事を務める産婦人科医のシェリー・ロス医学博士。 2. 軽い有酸素運動を続ける 専門家いわく、「心拍数を上げること」は、おなかの張りを含め、PMSの症状を和らげる最善策のひとつだという。証拠として、2018年に『BMC Women’s Health』誌で発表された研究では、8週間の有酸素運動がおなかの張りやその他のPMSの症状を軽減するのに役立ったことが明らかになっている。 「座りっぱなしの生活を送っている人は、消化器の働きが鈍くなる傾向にあります」とロス医学博士。汗をかくことで腸の動きを良くなり、便秘の解消にもつながるという。生理前後はとくに、スイミングやヨガなどの軽めの運動がおすすめだとか。 3. カフェインとアルコールを控える(少なくとも生理前後は) 「生理前のアルコール摂取は、胸の痛みや気分の浮き沈み、おなかの張りなど、PMSの症状をさらに強めることがあります」とビットナー医学博士。「コーヒーは消化管を過剰に刺激して腸に負担をかけるため、脱水症状になり、むくみが生じやすくなるので注意が必要です」