会津大雪、警戒続く 柳津で国道49号一時通行止め 喜多方と西会津で住宅被害
強い冬型の気圧配置の影響で、日本列島は9日も日本海側を中心に大雪となった。福島県内では会津を中心に雪が降り、柳津町の国道49号が倒木で一時通行止めとなったほか、喜多方市と西会津町では道路脇の側溝などに詰まった雪や水が住宅に流れ込む被害が確認された。会津では10日も雪が続く見通しで、福島地方気象台が大雪による交通障害などへの注意を呼びかけている。 気象台によると、主な地点の最深積雪(9日午後5時現在)は只見町で132センチ、檜枝岐村で122センチ、金山町で104センチ、南会津町南郷で96センチ、猪苗代町で82センチ。10日は会津が雪で、雷を伴う所がある見込み。中通りと浜通りは曇りや晴れで雪の降る所もあるという。10日午後6時までに予想される24時間降雪量の最大は会津の山沿いで60センチ、平地で40センチ、中通りの山沿いで30センチ、平地で15センチ。大雪に伴い、喜多方市は9日正午に雪害応急対策本部、北塩原村は同日午後2時半に豪雪対策本部を設置した。 郡山国道事務所によると、9日午前8時50分ごろ、柳津町藤の国道49号で道路をふさぐ倒木が見つかり、撤去作業のため約2時間半にわたって通行止めとなった。けが人はいなかった。 東日本高速道路(ネクスコ東日本)などによると、交通障害を防ぐため8日午後8時から行われていた磐越道磐梯熱海インターチェンジ(IC、郡山市)ー津川IC(新潟県阿賀町)間の通行止めは、9日午前7時に解除された。並行する国道49号では会津坂下町坂本ー新潟県阿賀町間で8日午後8時~9日午前0時に通行止めになった。 在来線のダイヤも乱れ、JR磐越西線磐梯熱海ー会津若松間で終日運転を見合わせたほか、磐越西線や奥羽線、只見線の一部区間で運転見合わせや遅れが生じた。 10日は磐越西線磐梯熱海ー会津若松間で始発から正午ごろまで、只見線会津坂下ー小出間で始発から午後4時ごろまで運転を見合わせる。東北線福島ー白石間は強風が見込まれるため、午前9時~午後3時ごろまで列車に運休や遅れが発生する可能性がある。
福島民友新聞