道路の冠水へ「ザッバーン」実は死への一直線!? 多発する死亡事故 「ドア開かない」「エンジン止まった」水圧はどれだけ恐ろしいのか
冠水の恐ろしさ 舐めてはいけない
いよいよ梅雨の時期を迎えつつあり、今年の台風1号もやってきました。 強い雨が降って、道路に水がたまることも多々あるようになります。こうした「冠水」に対し、クルマの運転にはどう影響が出て、どう気を付ければいいのでしょうか。 【画像】えっ…!? たったこれだけで「走行不能」になります。画像で恐ろしさを見る!(画像)(26枚)
クルマは通常、きちんとした防水構造がなされており、少々の水溜まりであれば走行に何も支障が無いように設計されています。もちろん、そこそこの水深に浸かったところで、すぐにダメになるわけではありません。 むしろ怖いのは、水深のある水の「水圧」かもしれません。過去には、冠水したアンダーパスなどを走行し「立ち往生」状態になって死亡事故が発生するケースがいくつもあります。 たとえば2008年8月には、栃木県鹿沼市で東北道をくぐるアンダーパスが冠水し、そこを通ろうとした軽乗用車が屋根まで水没しています。ドライバーは死亡が確認されました。 また2010年に岐阜県可児市で、水没事故は計4台、死者・行方不明者が3名にもおよんでいます。2016年には、ワゴン車が水没する死亡事故が愛知県清須市で発生しています。 もちろん道路管理者も、アンダーパスのように強い雨で冠水しそうな場所には、看板や電光掲示板で「冠水注意」や「路面冠水」などと警告できるようにしています。電光掲示板だと、一定の水位を感知すれば「通行注意」「通行止め」などの表示に切り替わるタイプもあります。 いっぽうで、冠水した道路を、景気よくクルマで突っ込んでいく様子が、テレビで映し出されたりします。これを見ると「ああ、これくらいなら大丈夫なんだな」「すげえ!」「むしろ潔くてかっこいい」「ちょっと楽しそうかも」「今度やってみよう」など、楽観的な印象を持っている人が多いかもしれません。 しかし、水は想像以上の「物理的な重さや力」を持っていて、それはクルマの走行になすすべもなく立ちはだかるほどです。