順大、1秒差で予選会突破→7秒差でシード逃す… 「喜びと悔しさと、成長につながる大会」長門監督は選手たたえる
◇3日 箱根駅伝・復路 上位10校が得られる来年のシード権争いは、順大が東洋大、帝京大、東京国際大に敗れて11位。予選会をわずか1秒差で勝ち抜いた順大は、7秒差でシードを逃す無念の結果となった。往路13位から順位を上げたものの、長門俊介監督は「復路の学生たちが粘りに粘って頑張ってくれた。悔しい。予選会は1秒差で通過して、今度は7秒差で悔しい思いをした。喜びと悔しさと、一秒一秒重みを感じて、成長につながる大会になった」と振り返った。 ◆“山の名探偵”、決意のポスト【写真】 シード争いは最終10区まで白熱した。鶴見中継所では東洋大、帝京大、東京国際大、順大が8位グループとして同時スタート。終盤に帝京大・小林咲冴(1年)が前に出るも3校もすぐに追いつく展開。そして残り1キロを切って東京国際大の大村良紀(3年)がスパートし、東洋大・薄根大河(2年)と小林が続いた。順大は付いていけず、シードに届かなかった。10人で1人あたり1秒にも満たない微差で明暗が分かれた。 順大は昨年17位でシード落ちし、10月にあった予選会を10位のぎりぎりで突破した。予選会11位の東農大とは歴代最少の1秒差で決めた14年連続66度目の出場だった。1秒差で救われた本戦は7秒差に泣く形となった。 青学大で「山の神」として活躍した神野大地も自身のX(旧ツイッター)で「予選会を1秒差で通過した順大が本戦では7秒差でシードを逃す。箱根駅伝に出ることの難しさ、シードを取る難しさを改めて感じました。そしてどこの大学もレベルが上がってる。調整力で全てが決まるくらい力は均衡してるように感じます」とつづった。
中日スポーツ