【中日】井上監督〝甲子園恐怖症〟払拭へ「どらポジ」作戦導入「もっとポジティブに考えなさい」
中日・井上一樹監督(53)が〝甲子園恐怖症〟払拭へ「どらポジ」作戦導入だ。ナインにポジティブ思考を植え付け、苦手意識をなくそうと考えている。 中日は昨年、甲子園での阪神戦は0勝10敗1分け。シーズン通して一つも勝つことができなかった。3年連続最下位からの巻き返しには甲子園への苦手意識をなくすのが必要。井上監督は「自分がどうだったかと思ったときに黄色一色の5万人の中で本塁打を打ったときの『あーーっ』ていうため息が快感だった。そういう考え方によると思う。それを出させるという形に置き換えれば。チームのスローガン(どらポジ=ドラゴンズポジティブを縮めた造語。前向きにやっていこうという意味がある)ではないけど、もっとポジティブに考えなさいということを植え付けますよ」と前向き思考こそが逆襲のきっかけになると見ている。 井上監督は2006年8月30日の阪神戦(甲子園)で1点ビハインドの9回二死走者なしの場面で代打で出場。虎のストッパー・藤川から起死回生の同点アーチを放ち、スタンドを沈黙させた。「守備位置に着いたときにフェンス際のファウルを追っかけていったら、おばさんに『あんなとこで本塁打打つな、空気読まんか』とか言われたけど、それが逆に爪痕を残したという感覚になれた」(井上監督)。今年は甲子園の虎党にため息をつかせることができるか――。
東スポWEB