【これからジャパンモビリティショーへ行く方へ】 知っておきたい出展内容と規模感
ワールドプレミアはないけれど、クルマ展示も見ておきたい
今回のJMSでは主役をスタートアップなどに譲った(?)感のある、自動車メーカーの出展内容も簡単に紹介しておこう。 トヨタは水素に関連した技術、日産はエネルギーマネジメントサービスや子守り支援ロボット、ホンダはスタートアップとのコラボを促進するプログラム、マツダは思想や研究開発、三菱はモビリティビジネスのパネル展示、スバルは価値づくりにつながる取り組み、スズキは燃料電池や電動の小型モビリティ、ダイハツは地域が抱える課題に対する研究開発、といった内容。各メーカーは自社の技術などを活用できる方法をスタートアップから募集したり、実証先や協働パートナーなどを募集している。 もちろん、前述のように車両の展示もある。さすがにコンセプトカーのワールドプレミアといった出展はないが、三菱アウトランダーPHEV、ホンダCR-Ve:FCEVといったニューモデルから、GRカローラの水素燃料レーシングカー、スバルBRZのカーボンニュートラル燃料レーシングカー、マツダCX-80バイオフューエル、ワゴンR CBG(牛糞由来のバイオガス仕様)、商用車メーカーのEVトラックなど、なかなかお目にかかれないクルマが展示されている。 ジャパンモビリティショー・ビズウイーク2024は、正直、実車そのものにしか興味がない単なるクルマ好きの方が見に行っても、あまり面白くないかもしれない。しかし、これからのクルマがどうなっていくのか、クルマに関連した新たな技術や情報などを知っておきたいという人なら、見に行くことをオススメしたい。 なお、すぐ隣りではデジタルイノベーションの総合展である『CEATEC』(シーテック)」も同時開催されている。会場はホール2~8とかなりの規模になっており、こちらにも興味があるのなら、併せて見ておくと良いだろう。
篠原政明(執筆) 平井大介(撮影/編集)