「面倒な片付けはもう要らない」 アームを搭載した初のロボット掃除機、CESに登場 脱ぎ散らかした靴下などを拾い集める
一見、普通のロボット掃除機。しかし床の上に脱ぎ散らかした靴下などを見つけると、天面からロボットアームが“にゅっ”と出てきて器用につまみ上げ、決められた場所に持っていく──そんなロボット掃除機が、米国ラスベガスで開催中の「CES 2025」に登場した。 【画像4枚あり】「Saros X70」のロボットアームが紙くずを拾い上げた Roborock(ロボロック)が出品した「Saros X70」は、「OmniGrip(オムニグリップ)」と呼ばれる折りたたみ式の5軸メカニカルアームを備えた、量産品としては初めてのロボット掃除機だ。アームの先端には2本の指があり、約300gまでの物を持ち上げ、そのまま移動できる。 オムニグリップは重量センサーやカメラ、LEDライトを備え、物体を正確に、傷つけずに動かせるという。持ち上げる物体を離す時も、無理な力を加えないようにアームの先端部分を回転させることができる。そしてロボットアームは折り畳んでコンパクトに収納できるため、本体の厚さ(高さ)は7.98cmに抑えた。 床の上の物体を認識する機能にはAIを活用した。最初から108個のオブジェクトを認識できるようになっている他、ユーザーが専用アプリで50個まで追加設定できる。ソフトウェアアップデートでも進化する。 アームを備えたことで、ロボット掃除機はこれまで障害物があるために掃除できなかった場所も掃除できるようになる。Roborockは「掃除前の面倒な作業(片付け)はもう必要ない。Saros X70は持ち上げられる物を検出して運び出し、その後で掃除できなかった場所に戻って掃除する。最小限の労力で徹底的な掃除を行う」としている。
ITmedia NEWS