【陸上】早大が4×100mRで38秒45の学生新! アンカー井上直紀「もらった瞬間、行けるという思いだけ」/日本IC
◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)3日目 男子4×100mR学生歴代10傑をチェック! 日本インカレの3日目が行われ、男子4×100mリレーは早大が38秒45の学生新記録で4年ぶりの優勝を飾った。従来の学生記録は2010年に中大がマークした38秒54で、38秒47で2位だった東洋大もその記録を上回った。 ドラマは最後に待っていた。各校の集団応援のボルテージが高まる中で、早大のアンカー井上直紀が先行する東洋大を猛追する。「(バトンを)もらった瞬間に、行けるという思いだけでした。走りはあまり覚えていません」。 ほぼ同時にフィニッシュラインを駆け抜けたが、「自分では差した実感がありました」と井上。電光掲示板に早大の優勝と、38秒45の記録が表示されると、場内は大きな歓声に包まれた。 関東インカレで1走を担った髙須楓翔にアクシデントがあり、8月から1走の準備をしてきた大竹春樹。決勝では足長を予選を少し伸ばしたが「自分の走りが良くて、攻めたバトンでうまくつなげました」と好走する。「自分のできる100%で走り切れた」と言う2走・千田杜真寿はやや東洋大・栁田大輝に先行された。 3走の関口裕太は「カーブで勝負できる走りを徹底的に追求してきました」と話し、「ここにピークを合わすことができて良かった」と東洋大との差を詰め、最後の逆転劇へとつなげた。 今季は関東インカレと日本インカレ、日本選手権の“3冠”が目標。「勝った“ギフト”として、記録がついてきました。日本選手権リレーでも優勝できるように頑張っていきたいです 。2週間後、国立の舞台で有終の美を飾ってみせる。 一方、序盤から先行しながら逆転を許した東洋大。2走の栁田は「学生記録を出して優勝できないのは、僕らはまだ足りなかったし、早稲田が一枚上手だったと思います」と素直に受け止める。ただ、2~4走の3人が来年も残り、「さらに超えていけるようなチームを作っていきたいです」と誓った。
月陸編集部