米国で急増するウェブアクセシビリティ訴訟 グローバル展開するなら、知っておきたい海外情報
世界中で高まるアクセシビリティへの需要
日本の法律は米国や欧州ほどの効力はありませんが、高齢者ユーザー層の増加や世論の高まりとともに、今後は企業としてアクセシビリティに取り組むことはどんどん求められ、当たり前になってくるでしょう。 今回の記事では法律に焦点を当てましたが、アクセシビリティは法的コンプライアンスのためだけではなく、近年ではビジネス戦略の重要な要素として認識されています。たとえば、アクセシビリティを考慮したサイト設計やコミュニケーションは、企業のブランド価値を高め、信頼性やイメージを向上する機会となります。障害者や高齢者を含むすべての人にとって使いやすいプラットフォームは、新たな市場を開拓し、ユーザーのロイヤルティを高め、ユーザー層を拡大できる可能性もあります。 このように、アクセシビリティに配慮したサイト設計・開発は、企業にとって重要な課題です。アクセシビリティの要件を満たすためには、サイト基盤の選定、デザインの検討、サイトの検査、ユーザーテスト、運用ルール策定などさまざまなアクションが欠かせません。 最後となる第3回では、このようなウェブアクセシビリティ対応に向けたウェブ制作プロセスの話や、文書に関するアクセシビリティについて詳しく取り上げます。