20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
2003年式限定モデル アルピナ製「Z8」が登場
2024年12月にドバイで開催されるRMサザビーズのオークションに、2003年型のBMWアルピナ「ロードスターV8」が出品されます。どんなクルマなのでしょうか。 【画像】新品同様の2003年式 BMWアルピナ製「Z8」を発見! 画像を見る(30枚)
当時はBMWのカーデザイナーだったヘンリク・フィスカー氏によってデザインされたBMW「Z8」は、スプリットグリルや強調されたサイドストレーキなどの特徴的なスタイリングを取り入れることで、1950年代後半の美しい507ロードスターへの明確なオマージュとして考案されました。 Z8の生産台数は6000台未満で、そのすべてが、高い評価を受けたE39型「M5」の4.9リッターアルミニウム製V型8気筒エンジンを搭載し、6速MTを介して400psのパワーをを後輪に伝達しました。 Z8は2002年末に生産を終了し、アルピナ ロードスターV8に置き換わりました。 アルピナは以前から、BMWの同等モデルとの差別化を図るため、しばしばセッティングをソフトにして、完璧な高速グランドツアラーを生み出してきました。 このZ8の改良もそれに倣ったもので、ロードスターV8ではドライブトレーンが完全に交換されました。 4.8リッターと少し排気量を小さくしたエンジンは381馬力を発生し、トランスミッションは5速ATが組み合わされました。 今回出品された車両は、555台製造されたロードスターV8のうちの291台目で、生産日は2003年4月10日となっています。 欧州市場向けの左ハンドル仕様で、ボディカラーはヘルロットと呼ばれる鮮やかな赤い、インテリアはブラックのナッパレザー、シートにはレッドのアクセントが施されています。 20インチのダイナミックなホイールを装着したこのアルピナは、UAE(アラブ首長国連邦)王室の著名人が新車で注文したことで知られています。 この車両は2004年4月24日に初登録され、それ以来、委託オーナーのコレクションの一部となっています。 その間、BMW アブダビ モータースによる継続的なメンテナンスを受けており、最新ではサービスブックには2022年8月9日付のスタンプが押されています。 この時点で、ロードスターのオドメーターはわずか301kmを示していました。しかも驚くべきことに、カタログ掲載時にはさらに1kmしか走っておらず、その時点では302kmを指していました。 この車両には、ハードトップルーフ、オーナーガイド、ツールキット、そしてボディカバーが付属しています。 新車同様のコンディションで提供される、この最高にスタイリッシュなBMWアルピナ ロードスターV8は、どんな目の肥えたカーコレクターも注目することでしょう。 この2003年型 BMWアルピナ ロードスターV8の希望落札価格は、35万USドル~45万USドル(1USドル=155円として、5425万円~6975万円)となっています。
VAGUE編集部