【定番名品シリーズ】万能にして洒落感も兼備する「ハイゲージニット」ならこの5つ、名門から日本の新鋭まで
2. CRUCIANI ■ 世界の高感度ショップが認めるイタリアンな繊細ニット 1966年、イタリアはペルージャに創業したニット専業ファクトリーに端を発するクルチアーニ。ブランドとしてのスタートは1993年。早くから世界最高峰のニット糸工場であるカリアッジ社の素材をメインに用い、高品質かつ洗練されたニットコレクションを展開させている。なかでもシルクカシミヤのセーターは、着心地良く洒落て見えることから世界の著名なセレクトショップから強く支持されているという。 定番人気を誇るこの「27ゲージ コットン クルーネックニット」は、特別に繊細な綿糸を用い、1インチ(約25ミリ)に27もの緻密で均一な編み目を持つのがポイント。人体の動きに添う編みパターンが作り出せる希少なフルファッション編み機を使った製造ゆえ、フィットしつつも抜群の着心地。 また、袖口や裾部分のリブは少しだけ硬めになるよう高密度に織り上げている。それによりコットン製でもダレることなくフォルムをキープさせるなど、随所に細かい配慮を加えて仕立てられている。
3. DRUMOHR ■ 英国的な生真面目さとイタリアの華やかさを持つ高級品 スコットランドのダムフリースにて1773年に設立されたニット専業のドルモア。英国式ニットの伝統を込めた製品は、徹底的に着心地を追求したディテール作りがひとつのポイント。特にドルモアが業界に先駆け作り出したシームレス製品は、縫い目を持たないことから優しく包まれるがごとくストレスフリーな着心地が高く評価されている。 ドルモアの製品が特別であるのは南スコットランド特有の水質の良さにも由来した。現在の生産はイタリアを拠点とするが、当時のタッチを求めて北部ブレシア、クインザーノの地下水をわざわざ引いて使用するほどこだわりを尽くしている。 この一着はブランドの定番「モダンシリーズ」に属す30ゲージウールセーター。保温性に加え通気性にも富む厳選のメリノウールを使用しており、4シーズンにわたって使えるという驚きのセーターである。素材自体がドルモアのみの使用に限られたエクスクルーシブなウール糸を使用しており、ヌメリと光沢感がさりげなく高級さを主張する仕上がりだ。