金正恩はなぜ「娘」を公表したか
金正恩党総書記と金ジュエさん[11月27日付「労働新聞」ウェブサイトより]
北朝鮮は11月18日、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」を発射した。このICBMは意図的に角度を高くして飛距離を抑えるロフテッド軌道で発射され、朝鮮労働党機関紙『労働新聞』(11月19日付)によれば、最大高度6040.9キロまで上昇し、飛距離999.2キロ、4135秒(1時間8分55秒)飛行した。速度はマッハ22だった。 浜田靖一防衛相は、通常角度で発射すれば飛距離は1万5000キロを超え、米国本土が射程に入るとの認識を示した。直径2.3~2.4メートル、長さ23~24メートルとみられるこのICBMは世界でも最大規模とされ、韓国では「怪物ICBM」と呼ばれていた。北朝鮮は今年に入り、この「怪物ICBM」の発射実験を繰り返していたが、今回、遂に発射実験に成功したとみられた。 さらに『労働新聞』は、北朝鮮が既に明らかにした「戦術核運用部隊」以外に「大陸間弾道ミサイル部隊」を運営していることを明らかにした。北朝鮮は戦術核、戦略核の運用部隊を既に設置していることが明らかになった。
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平井久志