Photo: Adobe Stock

　「毒親に育てられた人しかわからないことは？」で出てきた、トラウマ級な回答とは？ これまでX（旧Twitter）上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。（構成/ダイヤモンド社・種岡 健） 【この記事の画像を見る】 ●　「トラウマ」を吐き出そう 　みなさんにぜひ「大喜利」に取り組んでほしい。 　そうはいっても、どうやって大喜利に取り組めばいいのか、わかりませんよね。 　ここで、1つの補助線を引きましょう。 　それが、「お題 → 素材 → 加工」というステップです。 　まずは、「お題から連想する素材」をどんどん出すことです。 　＜お題＞ 「毒親に育てられた人しかわからないことは？」選手権 　というお題を元にしましょう。 　トラウマになるようなエピソードが、誰しもあるのではないでしょうか。 　それらが大喜利の「素材」になります。 　この場で吐き出して、浄化させましょう。 　＜回答＞ ・厳しいのではなく親の自己満のための「しつけ」をされ、暴言で自分の子をコントロールしているだけなのに周りから「いい親」だと思われ、親と一生仲良くなれないのを「反抗期」と呼ばれ、挙げ句の果てに、「親になればあなたもわかる」と言われる 　・いちいち許可を取るのが面倒くさくなり、すべて秘密主義になった 　・たいていのことは「親が許してくれそうかどうか」で決める 　いかがでしょうか。 　いずれも、泣きたくなるくらい怨念のこもった本音ですよね。 　こういった、過去のトラウマへのエピソードは、他者の理解を得やすい特徴があります。 　ぜひ、大喜利のような場で外に出し、共感を得ましょう。 　大喜利で大事なのは、いきなり面白いことを考えることではなく、とにかく素材の「数を出す」ということです。 　その素材を上の例のように「加工」することで、回答にすることができます。 　こういうテクニックには、いくつかパターンがあるので、ぜひ身につけてみましょう。 　（本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。）