「どんな人でも変われる。みんなの俺ん家にしたい」 歌舞伎町の元ヤクザが「自立準備ホーム」を本格稼働
●「どんな人でも変われるし、希望を持って生きてほしい」
遊佐さんの支える側としての活動は広がりを見せている。今年1月、国から「篤志面接委員」を委嘱された。南関東にある少年院を月1回訪問し、そこにいる1人の少年と1~1.5時間の面会を重ねている。いつも伝えているのは、「どんな人でも変われるし、希望を持って生きてほしい」ということだ。 龍と不動明王の入れ墨が上半身にありながら、法務省から支える側に認められた遊佐さんの言葉には重みがある。面会している少年への大きな支えになるに違いない。 そんな遊佐さんは、自分一人の力だけでなくホームが少年らの更生を支えるハブ拠点になることを夢見る。 「多くの子たちが、ここに来て社会復帰する。でも、出ていったら終わりじゃなくて、実家のように気軽に帰ってこられる。そして、先輩が頑張っている姿を見て、今いる子も頑張ろうとする。『俺ん家』が、希望を持って人生の再スタートを切れる場所にしていきたいです」