<センバツ2022・ともに咲く>選手紹介/4 広島商・神野智投手/広陵・中川将心外野手 /広島
◇秋の挽回へ、直球磨く 広島商・神野智(じんの・さとし)投手(2年) 130キロ台の球速以上に「速く感じる」とチームメートが口をそろえる直球が持ち味。さらに「強い球」を求め、この冬は投球フォームの改造にチャレンジしている。 秋の公式戦は6試合に登板したが、満足いく投球はできなかった。副主将として投手陣のリーダーを任され「自分が投げれば、チームが『大丈夫だ』と安心できる存在になりたい」と意気込む。 マウンドで自分に言い聞かせる言葉が「take it easy(楽にいこう)」。英語教師だった祖父が、落ち着いてプレーできるよう教えてくれたおまじないだ。 ◇積極スイングが持ち味 広陵・中川将心(なかがわ・まさむね)外野手(2年) チームトップクラスのスイングスピードを誇る。「将軍のように強い心を持ってほしい」という思いが込められた名前の通り、初球から果敢にバットを振って攻め込む攻撃型の1番打者だ。 秋の中国地区大会準々決勝の下関国際(山口)戦は3打点でチームの全得点を稼ぎ、勝負強さも光った。中井惇一副部長は「負けん気の強さは一番」と評する。 「(中井哲之監督から)男としての生き方を教わりたかった」と入学した。「本塁打を打って優勝し、『お立ち台』に上る」のがセンバツの目標だ。