清水隆行氏、直球とらえて快音の巨人新助っ人を高評価…低めの変化球にも対応「期待値は上がるばかり」
◆日本生命セ・パ交流戦 西武1―4巨人(31日・ベルーナドーム) 3、4、5回と連打で得点したように、打線に流れができつつある。これまで重い感じの展開が多かったが、29日のソフトバンク戦を苦しみながらも延長12回に勝ちきったことが、30日の一気6点の逆転を呼び、この日の連打×3を生んだ。 【写真】阿部監督「うれしい気持ちになりました」岡本和真の激走ヘッスラ 流れを作った一つの要因は2番に入ったヘルナンデスだ。30日の3ランはシンカーを捉えたもので過去3安打は全て変化球を打っていたが、1、2打席目とも真っすぐをヒットにした。コンタクト能力が高く、強い球に負けないスイングも見せてくれた。 外国人選手というと、目いっぱいバットを振って、力任せに、どこまでも打球を飛ばそうとするタイプが多かったが、ヘルナンデスは振り回す感じではなく、丁寧に、シンプルに打つ。強引に打ちに行って、泳がされるという場面を、まだ見ない。低めの変化球に苦労する外国人が多い中、我慢して見極めるシーンもある。期待値は上がるばかりだ。 1番・丸も率が上昇し、3番・吉川もいい状態。4番・岡本和を含めてジグザグになる2番は右が理想で、ヘルナンデスが座ると実に並びがいい。2回の右翼での守りも見事。5番の坂本まで、当面はこの上位打線で臨んでみたい。(野球評論家・清水 隆行)
報知新聞社