豪2位の年金基金、プライベートクレジットへの配分引き上げへ
(ブルームバーグ): 2600億豪ドル(約27兆1000億円)規模のオーストラリア2位の年金基金、オーストラリアン・リタイアメント・トラスト(ART)は、今後1年間にプライベートクレジットへの配分を引き上げる方針だ。欧州や北米でチャンスを探している。
ARTは今後半年から1年で、プライベートクレジットのポジションを現在の1.5%弱から2.5%に引き上げたい考えだと、投資戦略責任者のアンドルー・フィッシャー氏がインタビューで語った。具体的なエクスポージャーの目標金額は明らかにしなかった。
フィッシャー氏は同基金が「規律ある方法」で資産配分を構築しており、比較的リスクが低い非上場のクレジット市場に資金を割り当てていると語った。
「多くのマネーがこの市場を追いかけている」とフィッシャー氏は指摘し、中小企業関連のグローバルクレジットに好機があると付け加えた。「われわれは銀行と競争しているが、銀行は国内でかなり支配的な地位にあるため、われわれは海外で投資する傾向がある」と述べた。
原題:Australia’s No. 2 Pension to Allocate Billions to Private Credit(抜粋)
--取材協力:Chris Bourke.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Amy Bainbridge