Pixel 9に搭載されるかもしれない「GoogleのAI新機能3つ」
2. Studio
「You imagine it. Pixel creates it.(あなたが想像する。Pixelが創造する)」。Android Authorityが入手したスクリーンショットでそう表現されているのが「Studio」という機能です。 この説明からすると、PixelにはAI画像生成機能が搭載されるようです。Googleは、おもにステッカーを作成する「Creative Assistant」というアプリを開発していると報道されているので、話の筋は通っています。 このごろでは、大手テック企業がAIを使った画像生成機能をリリースするのがごく当たり前になっているので、驚くことではありません。 Studioに、PixelあるいはAndroid専用の機能が盛り込まれるのは間違いないでしょう。しかし、現時点で判明しているのはこれだけです。
3. Pixel Screenshots
ここで紹介する新機能のうち、いちばん興味をそそられるのは、何といっても「Pixel Screenshots」という機能です。 Android Authorityが公開した、機能に関するスクリーンショットによれば、Pixel Screenshotsは基本的に、Microsoftの「Recall(リコール)」と同じです。 ただしPixel Screenshotsの場合は、スクリーンショットがPixelに保存されることになります。 思い出していただきたいのですが、MicrosoftのRecallは、数秒ごとに画面全体のスクリーンショットを撮影して保存する機能です。 したがって、自分がPCで作業した内容は、文字どおりほぼすべてが検索可能になります。このRecallについては、懸念と批判が広がりました。 ハッキングに対して脆弱だと言われるようになってからは、なおのこと風当たりが強まりました。Microsoftはそのあと、Recallのリリースを延期しています。 これに対して、GoogleのPixel Screenshotsは、数秒ごとに画面のスクリーンショットを撮影するわけではないようです。 むしろ、撮影済みのスクリーンショットをスキャンして、それを「検索可能なライブラリ」に変換するのが目的です。欲しいなと思った靴や、提出すべき領収証のスクリーンショットを撮影したとわかっていれば、この機能を使って検索できるわけです。 Pixel Screenshots機能をオンにすると、Androidは、撮影したスクリーンショットについて、ウェブサイトのリンクやアプリ名、撮影日時といった追加データを保存するようになります。そうすれば、以降はそうしたデータを使って検索することが容易になるわけです。 興味深いのは、この機能で保存されるデータはすべて、アクセスも処理もデバイス上で行なわれること。つまり、あなたのデータがGoogleのサーバーに送られることはありません。 Pixel Screenshotsは、表面的にはMicrosoftのRecallよりずっと安全なように見えます。また、その目的もまったく違っています。ただし、わずかながらリスクはあります。 AIにスクリーンショットの検索を許すと、あなたのスマートフォンを手にできる人全員が、同様のことをできるようになってしまうのです。 クレジットカードの番号や、銀行口座情報、パスワードといった機密情報が写っているスクリーンショットを保存すれば、あなたのスマートフォンを手にできる人も、そうしたデータを検索できることになります。 とはいえ、Googleはまだ、こうした機能をどれも実際には発表していません。Googleがまもなく発表するPixel 9に、これらの機能を搭載するのかどうか、見守っていきましょう。 Source: Mashable, Android Authority,(1, 2)
遠藤康子(ガリレオ)