ビットコイン、イーサリアムが損失を回復──ドイツ当局が取引所から2億ドル分のBTCを引き上げる
7月9日の早朝、ビットコイン(BTC)が暗号資産(仮想通貨)市場の回復を牽引した。これは、アメリカ時間の深夜にドイツの政府機関が、さまざまな取引所から2億ドル(約320億円、1ドル=160円換算)分以上の暗号資産を受け取ったことが好感され、投資家のセンチメントが回復したためだ。 アジア時間の朝、ビットコインは5万7300ドル強で取引され、過去24時間で3.5%上昇した。一方、ソラナ(SOL)などの主要トークンは最大6%上昇した。イーサリアム(ETH)は3000ドルを回復し、ドージコイン(DOGE)も7%近く上昇した。 7月8日、ドイツの連邦刑事庁(BKA)のアドレスから9億ドル(約1440億円)分以上がさまざまな取引所のアドレスに送金されたことを受け、トレーダーが不安を抱いた直後、BTCは5万5000ドルまで急落しました。 しかし、アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)のデータによると、過去12時間以内にクラーケン(Kraken)、コインベース(Coinbase)、ビットスタンプ(Bitstamp)から2億ドル分以上の暗号資産を受け取っていることが明らかになっており、これらの取引所に暗号資産が送られたものの、最終的には市場には出回らなかったことが示されている。 BKAは2013年に、映画海賊版サイトMovie2k.toの運営者から、当時20億ドル(約3200億円)以上の価値があった5万BTC近くを押収していた。 以前にも報じられたように、容疑者からの「自主的な譲渡」を受けて資産を受け取った。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Arkham|原文:Bitcoin, Ether Reverse Losses as Germany Gets Back $200M BTC From Exchanges
CoinDesk Japan 編集部