「乗り物酔いは克服できる!?」 重要なのは子どもの頃に“ある運動”をさせることだった!
トランポリンや鉄棒、スケートで訓練
ただ、上記はあくまでも対処療法なので、抜本的に解決するためには、平衡感覚自体を発達させてしまうのがひとつ方法としてあります。この発達のためには、鉄棒でぐるぐる回ったり、トランポリンでどんどん飛んでおく、というのが有効です。特に、3歳くらいから10歳くらいまでに平衡感覚に関する耳の感覚が発達していく可能性があるので、その期間にぐるぐる回るような活動をするとよりよいと考えられます。縦でも横でもOKなので、スケートやローラーブレードなどでもよさそうですね。 私の子どもも、今の時期にしかできないことなので、平衡感覚を鍛えるために「トランポリン教室」に通わせることにしました。が、近所にトランポリンだけを教えるところがなく、体操教室のなかでトランポリンの授業もあるところに通わせています。3歳より小さいときから通わせているので、果たして効果があるのかないのか検証ができません……。今のところ電車や飛行機は大丈夫そうです。なかなか車に乗る機会がないので、車に乗ったときにどうなのか、まだ私たちにもわかりません。車に乗ることがあったら、報告したいと思います。
【Profile】山口利恵
7歳の子どもを持つ母親で、博士(情報理工学)。普段は、東京大学大学院情報理工学系研究科ソーシャルICT研究センターの特任准教授として、情報系の研究を推進。また、情報オリンピック日本委員会や国際大学対抗プログラミングコンテストのメンバーとして、中高・大学生の数理情報科学教育の振興にも邁進。趣味はクラシック音楽。